令和6年元旦に発生した能登半島地震に伴い、被災地での情報共有などに利用規約が緩いオープンデータの地図(地理空間情報)の整備が求められており、ボランティア活動(クライシスマッピング)が開始されています。

被災範囲が広いため多くの協力者が求められている今、本校でもボランティア活動の一環として、学生へ告知し、希望者を募って開催いたしました。

 

今回のボランティア活動(クライシスマッピング)では、国土地理院が公開している能登半島の
航空写真を元に、パソコンで道路や建物を地図に書いていく作業を行いました。

 

震災後の航空写真も公開されていますが、被災直後なため航空写真だけでは十分に現地の状況を
地図に落とし込むことは難しい。そのため、被災前の地図を整備することを目標にしています。

今回は国際NGO団体「Humanitarian OpenStreetMap Team(以降HOT)」が主催の、オープンデータの地図(OpenStreetMap)を利用し、石川県の津幡町のマッピング(地図を編集すること)を行いました。

 

IT分野のクラスだけでなく、デザイン分野の学生も積極的に参加しました。

なぜ参加しようと思ったのか聞いてみました!!

「普段デザイン分野なので、作業についていけないかもしれないと思ったが社会貢献がしたかった。」

「以前修学旅行で行った石川県に、マッピングを通して恩返しがしたかった」

 

学生たちは教員の説明をしっかり聞き、慣れない難しい作業にも果敢に挑戦していました。

~参加者の感想~

「建物メインだったが、形や影が複雑で難しかったが参加できてよかった」

「地味な作業だったが、実際現地に行けなくても支援できることを知れた」

「社会貢献ができればと思い参加し、何とかやれて楽しかった」

 

マッピングは直接現地に向かって参加するボランティア活動に比べると、認知度も低く直接的な感謝はされなくとも、縁の下の力持ちとして、

”今の自分が出来ること”を精一杯考えて行動することこそが、大切だと考えます。

今回自分の意志で参加した学生たちは、実際にボランティア活動(クライシスマッピング)を行ったことでいろんな気持ちを感じることができたでしょう。この経験は今後の糧になると思います。

 

”コンピュータの学校だからこそ出来ること”を考え、教員、職員、学生一丸となって取り組んでいきたいと思います。

 

被災地の一日も早いご復興を心よりお祈り申し上げます。