OIC Career Boot Camp 2020~自分への気づきと面接力を仲間と高める2日間~

 11月30日(金)から12月1日(土)に大阪アカデミアにて、次年度就職活動予定の学生を対象にした就職スタートアップ合宿「OIC Career Boot Camp 2020」を実施しました。この合宿は、OIC恒例行事として、就職前年度の学生全員を対象に、毎年1泊2日の合宿行事として実施しています。2009年より始まった合宿は本年度で10回目の実施となり、約300名の学生が参加し、就職・キャリア支援のプロ講師10名、先輩学生メンター21名、採用人事などでご活躍の模擬面接の面接官をしていただく50名の皆様にご協力頂き、教職員含めて総勢約380名という過去最大の人数で、とても充実した合宿となりました。

 

 この合宿の大きな特徴として、参加学生はこの2日間は日頃共に過ごすクラスとは離れ、学年・専門分野も混ぜた「分科会」グループにて、初対面の仲間と過ごします。1泊2日のプログラムの進行役に学外でプロとしてご活躍の講師の方にご協力を頂き、OIC教職員や先輩学生メンターも加わり、非日常の空間、環境の中で実施する合宿です。

 日常の学校生活では、クラスの友達と一緒に、クラス担任の支援をいつでも受けられる安心感のもと過ごすことが多いので、この環境を想像するだけで、緊張した学生も多いと思います。

 

 2日間の様子を紹介します。

【1日目 開会式】

 全員がリクルートスーツに身を包み、緊張と不安のなかスタートしました。

 開会式では、呉本学部長より人工ふ化でかえったタンチョウ鶴のひなを人工飼育し、野生へ返すドキュメンタリー番組を例に挙げお話いただきました。守られた環境から野生に羽ばたくのは、並大抵のことではありません。それでも、外敵の恐ろしさを伝え、飛び方を教えれば、自然のなかでもしっかりと羽ばたいて生きていけます。OICでも学生が自主的そして自律的に社会で活躍できるように支援をし、皆さんを応援しますと学生にエールをおくられました。

【1日目 グループ演習】

 分科会に分かれて自己分析・自己開示・協力・協同をテーマとしワークを行いました。初めて会う仲間と共に「自分のことを相手に知ってもらう」、また「相手のことを知る」ワークを通して仲間と距離を縮め、採用試験でも取り入れられているチームで課題に取り組むグループワークや、グループディスカッションを体験しました。

 開会式の不安と緊張とは一変、外部講師の温かなサポートもあり、受け身であった学生も気づけば積極的に意見を述べ、主体的に取り組む姿が見られました。

【1日目 夜の振り返り】

 夜は1日目のワークの振り返りをしました。初日のプログラムを終え、リクルートスーツから普段着に着替えた学生たちは、昼間の緊張が解けリラックスした雰囲気の中で、一日の学びや気づきを共有したり、就活を経験した先輩学生メンターから経験談を聞かせてもらったり、外部講師の先生方に疑問や不安を相談するなどして気持ちの整理ができました。

【2日目 模擬面接】

 2日目は模擬面接です。実際の新卒採用面接を想定した模擬面接を実施しました。初対面の社会人面接官を前に、最初は緊張のあまり頭が真っ白になり、なかなか思うように答えることができなかった学生も、回数を重ねる毎に表情が和らぎ、自分のことや自分が希望する業種・職種に対する思いについて、少しずつ話せるようになりました。

 面接のフィードバックはその場でも面接官、オブザーブ学生から伝えられますが、改めて学校に帰ってから、評価についても学生それぞれに伝えられます。複数の面接官から頂いたアドバイスは、今後就活をしていく上で貴重なものです。しっかり受け入れて基本姿勢、思考力、対話力、表現力を鍛えていきましょう。

【2日目 修了式】

 分科会のプログラムを終え修了式に再度集合した学生たちの表情は、開会式の時とは明らかに違う疲労感の中にも「やり終えた達成感と充実感」を感じている様子が伺えました。各分科会の代表学生から、それぞれの2日間の感想そして就活への意気込みが発表され、仲間の皆と成し遂げた様子を皆で共有し、最後に全員で、仲間や先生、先輩、面接官の皆様多くの方に支えられ、この合宿を無事に終えられたことに感謝して終了することができました。

【参加した学生の感想】

 グループワークを通して、自分の新たな性格を発見することができました。

 面接では就きたい職種についてなぜその職種なのか、なぜ就きたいのかまで深く考えるきっかけとなった。

 帰ってからじっくりと自分に向き合ってみたいと思います。

 

 初めての面接は、頭で考えているだけのものと、実際にやってみるものでは全然違いました。良い所と悪い所を発見することができました。これから練習を積んで、本番の面接を恐れずに挑みたいです。

 

 自分の想いを相手に話すことで自分の軸がより固まったと思います。

 自ら心の底から就職したいという思いをぶつけることが大切だと感じました。

 

 始まるまでは、面倒だと思っていたけれど、実際に始まったら仲間の発言などから刺激を受けて、自ら学びたいと思いました。面接では面接官の方や仲間からのフィードバックをもらい改善点が分かったので、これから修正していきたいです。

 

 いつも一緒にいる友達と離れて、知らない人でも就活という同じ目標を持った人と一緒にワークができたことは良い経験となりました。2日間という期間でしたが、時間が経つのがあっという間に感じるくらい夢中で取り組むことができました。就活の第一歩を踏み出せました。これからがんばります。

 

 

 合宿に参加した皆さん、この2日間の学び、思いを活かし、これから社会に出る準備に向き合っていきましょう!初めての就職活動、不安や迷いもあることでしょうが、先生やまわりの仲間と共に、一歩一歩進んで行って下さい。私たちOIC教職員も、皆さんが自主的・自律的に社会に飛び出せるよう、精一杯サポートしていきます。

 

 最後に、「OIC Career Boot Camp 2020」の実施にあたり、ご協力頂きました全ての関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。