7月27日(月)、女性のための労働法制講演会「これってブラック!? これってセクハラ!? 女子が働く前に知っておきたいこと。」を開催しました。

 

 夏休みからアルバイトを始める学生も多い中、労働法について基礎知識を得るため、大阪労働局雇用均等室より楠田裕世先生に講演をしていただきました。

あなたがレストランでアルバイトするとしたら

 第一部講演では「あなたがレストランでアルバイトするとしたら」という仮説の中で、大阪府の最低賃金は現在1時間838円であることや、アルバイト中にケガをしたら労災保険が適用されること、今月の売り上げが悪いからといって合意なく勝手に時給や給料を下げられるようなことがあれば労働基準法違法であることなど、働く際の基本的ルールについて具体的にわかりやすく説明していただきました。

 また職場でセクシャルハラスメントを受けたら「はっきりと拒絶すること」「会社や雇用均等室に相談すること」などのアドバイスもいただきました。

働く女性の現状と可能性

 第二部講演では女性が働くときに知っておきたい制度について、大阪の働く女性の現状として約6割の女性が出産・育児で退職していること、仕事を続ける場合と一度退職し再就職する場合とでは生涯賃金に大きな差がでることなどのお話があり、学生たちは真剣に聞き入った様子でした。

 また女性が仕事と家庭を両立するための制度である育児・介護休業法の産休や育休などについてわかりやすく教えていただき、学生たちからは「出産、育児など女性として仕事していくうえでの悩みが解決できた」という感想がありました。

 最後に、よりよい就職先を探す手立てとして「子育てと仕事を両立しやすい企業」「女性が活躍できる企業」「若者応援宣言企業」を積極的にチェックする方法などアドバイスをしていただきました。また労働相談があればいつでも労働局にご相談下さいと温かいお声を掛けてくださいました。

 

 OIC女子学生のみなさん、女性を取り巻く環境は大きく変化しています。今回の講演を通じ、将来を見据えてどのようなキャリアを形成したいのかをよく考え、そのために学生時代に何を学び、どのような学生生活を送るのか、自分自身のキャリアプランをたてて下さい。